気になったこと [メモ]
思い切って書きます。
— きなこ (@nature_land_pp) November 11, 2019
緑がいっぱいだった自宅のある里山が、あっという間に太陽光パネルに埋め尽くされました。
やっと自分らに合う家だと思って買ったのに。
窓からの景色も変わってしまった。
なんでなん。悲し過ぎる。#京セラソーラー #ソーラー被害 #拡散希望 #兵庫県 #丹波市 pic.twitter.com/Ymaa69V2A2
これが気になった。
このツイートについては僕のTLで二つの意見が観測されている。
一つ目の意見は、「ツイート主の言う通り、このように景色を変化させるソーラーパネルの建設はいただけない」というものである。
二つ目は、「ソーラーパネルを設置するのは土地の権利者の勝手である。そもそも、昨今ではソーラーパネル設置のための山の開拓が問題となっており、それを考えると利用していない休耕地(と考えられる土地)を有効活用するこのソーラーパネル設置は大いに褒められるべきものである」という意見だ。
これらの意見、どちらも間違っているとはいえないと思う。電気系工学部に所属している僕は、電力工学の授業で先生が「ソーラーパネル設置のための山が切り開かれ、それによって山の保水能力が下がり土砂崩れや水害のリスクが高まっている」と言っているのを聞いたことがある。
環境に優しいはずのメガソーラーが自然破壊、自治体は条例で対抗措置【エネルギー自由化コラム】
一方で、周囲の眺めが気に入って家を買ったら周囲の土地権利者によって土地の利用法が変わり、気に入っていた景色が消えてしまった。という状況で何の手段もなく泣き寝入りというのは納得が行かなかったので軽く検索してみると、以下のサイトが見つかった。
街並み・景観保護を巡るトラブル | 不動産売買のトラブル | 三井住友トラスト不動産
「街並み・景観保護~」では
第三者によるマンションの建設が景観利益の違法な侵害となるには「その侵害行為が刑罰法規や行政法規の規制に違反するものであったり、公序良俗違反や権利の濫用に該当するなど、侵害行為の態様や程度の面において社会的に認容された行為としての相当性を欠くことが求められる」と判断しています(最高裁平成18年3月30日第一小法定判決)。
と述べられている。
このような景観権の保護という観点でソーラーパネルの件を考えると、景観法によって定める
景観行政団体(けいかんぎょうせいだんたい)とは、景観法により定義される景観行政を司る行政機構。政令指定都市又は中核市にあってはそれぞれの地域を管轄する地方自治体が、その他の地域においては基本的に都道府県がその役割を負う。ただし、景観法に基づいた規定の事務処理を行うことを都道府県知事と協議し、同意を得た市町村の区域に当たっては、それらの市町村が景観行政団体となる。
この「景観行政団体」である丹波篠山市によって、土地利用についての指導が入る可能性がある……と考えたのだが、肝心の丹波篠山市の景観条例が頭に入ってこなかった(正確には行政文書が読めなかった)のでどうなるのかわからなかった。
ちらっと見た限りでは、開発にあたって行政に文書が提出されており、それによって景観については問題ないとされている可能性が高いので、市民がこれについてどうにかして不服を唱えれば何かが起こりそうな気がした。
が、素人ではわからなかったのでここで調べ物は打ち切りにした。
最終的なまとめとしては、素人がネットで漁った知識でなにかにイチャモンつけようとしても、知性の低さがそれを阻むということがわかった。確かに行政の文書や条令文、法律なんかは馬鹿に読めないようにしていたほうが問題とか起きにくそうだと思う。というか、僕が根拠にしようとしてた景観法だって、景観法でググるとサジェストに「景観法 デメリット」と出てくるほどのザル法らしい。ガバガバだった。
ただ、気になったことを暇つぶしに調べてみるのはなかなか面白かった。