君は「Virtual to Live in 両国国技館 2019」を見たか
どうもこんばんは、眼鏡派です。この記事は小餅主催 ""誰か書け Advent Calendar 2019"" の9日目の記事になります。
ところで、今日はすでに12月12日です。あれ~おかしいね?すいません。先週や今週は中間試験で本当に大変なことになっていました。具体的には、必修単位が落ちていてもおかしくないです。忙しくなるであろう期間にアドカレ突っ込んだ僕が悪いです。ごめんなさい。
さて、上で述べたように僕は単位を落とすくらい勉強をしていませんでした。もちろん僕がサボり魔でゴミだからというのも理由の一つです。しかし、より直接的な原因をいうと「にじさんじ Virtual to Live in 両国国技館 2019」(以下両国)を日曜夜(つまり試験前日や前々日の詰め込みに最も重要な時間)に見てしまったからです。これが無ければ僕は単位を落とすようなギリギリを攻めることなく、アドカレにも月曜時点で投稿が完了していたでしょう。というか僕の成績の話とかどうでもいいから両国の話をします。
Virtual to LIVE in 両国国技館 2019 - にじさんじ
さて、僕が両国について思ったことを全部書いていってもいいのですが、あまりに遅筆すぎて全部書ききれる気がしないので、今回の記事では僕が特にお気に入りの場面を5つ書こうと思います。それぞれアーカイブの時間も指定しておくので、気になったら見てみてください。4500円です。22曲+MCパートなので1曲200円以下です。正直「安い」。
ロキ/笹木咲、椎名唯華
23:01~
いわゆる「さくゆい」。てぇてぇ。さくゆいは「実在する」。
ここは無料部分なのでぜひ見てほしいところ。歌自体は普通だが、声がしっかり加工されていることもありかわいく仕上がっている(椎名の歌は正直……なのでちゃんと加工されていてよかったと思った)。そしてカメラワークがいい。振り付けもいい。普段から配信を追っている人間ならば、椎名と笹木が踊ってる姿に感動し、そして椎名の髪が実は後ろで結ばれていてかなり長いということを思い出すことができるだろう。こういう「普段の配信とは少し違う姿を見ることができる」というのがイベントの良さだと思います。
曲が始まる前のさくゆいの挨拶は、YouTubeのカップルチャンネルからパクってきたことが両名の配信で明かされている。うーん、これはてぇてぇですね。3Dの「ん゛ん゛~!!!」はより一層よい。
ん"ん"ん"ん"で卍のポーズとってるらしいさくゆい#笹の絵 #しいなーと pic.twitter.com/s2x46Pkrd9
— そらなき (@soranakidayo) 2019年7月8日
(めっちゃかわいい)
他に特筆すべきこととしては、やはり曲途中の茶番が挙げられるだろう。手からなんかを飛ばして椎名を吹っ飛ばす笹木の演出はVtuberのライブならではの演出だと思った。あと倒れっぱなしの椎名を笹木が起こしにいくのもいいっすね。
正直この二人ならもっとネタ方向に振った曲でも良かったのでは? とも思ったが、なんだかんだ結構見返しすほど気に入っている。
ちなみにこれはかえみとのロキ。好き。
恋愛裁判/夢月ロア
39:40~
よくわからんけど本邦初公開らしかったロアちゃんの歌。正直言って全く期待してなかったんだけど、予想のかなり上をぶち抜いていく上手さだった。ここで4500円を回収した人も多かったはず。
僕はこの40mPの恋愛裁判という曲を知らなかった。知らなかったけど、この「Oh!」から始まる曲が、常時の配信よりも大人っぽい、色気のある声とマッチして非常に良いということだけはわかった。これは小悪魔でよ~。
また、夢月ロアの3Dモデルもこの場が初公開だった。ニコ生の映像ではぼやけすぎていて細部はわからないが、歩くたびにピョコピョコと揺れる羽は見ていて大変可愛かった。このモデルと歌声のギャップもまたこの曲と夢月ロアの評価を上げるポイントになっていると個人的には思う。(ダンス自体は普通だった)
ここからは余談になるのだが、ことVtuberを見て楽しむにあたってこの「ギャップ」を楽しめるかどうかというのは一種の境界だと僕は思っている。それぞれに与えられたガワと設定。そこから少しズレつつ、しかしRPを通すことで初めて、そのVtuberの「キャラクター」が生まれてくるのだと思う。普段の配信とライブでのギャップ。僕はまた新しい魅力に気付けたのではないだろうか? だとしたらやはり、このライブを見ることができてよかったと思うのである。
原曲。Oh!
君は薔薇より美しい/ジョー・力一
1:50:30~
はっきりとこの曲からライブの雰囲気が変わったのを感じた。そんな一曲だった。
MCパートでも話されているが、この曲は力一のTwitterでのネタ動画から引っ張ってきた選曲である。
君は薔薇より美しい pic.twitter.com/77QLpWX0dY
— ジョー・力一(りきいち)🤡🎈 (@JoeRikiichi) 2018年9月7日
Twitterでネタとして歌っていた曲をこうしてライブで披露できるというのはエモい。歌も上手い。初公開の3Dモデルは脚が長いし動きが見ていてとても映えていた。ライブ後の感想で見た意見として「ハッタリが上手く効いていた」というものがあったが、なるほど納得である。ステージ上での堂々とした立ち振舞は本当に格好良かった。突然歌謡会が始まっても会場や見ている人間を引っ張り込む力というものを感じた歌だった。
あと、元ネタの動画では最後に股間がアップになることで(なにかのポジションが変わって)オチるのだが、これが今回のライブの中継では再現されるとかされないとかの話になっていたらしい。らしいというのは、実際の中継では再現されていなかったからである。この元ネタ再現に関しては、このライブが映像化されるときに再現されていることを願っている。(その他、一部の曲に関してもカメラアングルの変更を期待してる)
りきいちファーム14から。ここからさらに数ヶ月の時を経てライブ曲になる
林檎もぎれビーム!/月ノ美兎、える、樋口楓、ジョー・力一、鈴原るる
1:57:50~
いろいろあるけど言語化するのが面倒になってきた。
まずこの曲自体がいい。林檎もぎれビームがいい。この曲が使用されたアニメがいい。絶望先生。共同幻想によって維持されたあのクラスとにじさんじが重なる。彼女らは卒業して終わったが、にじさんじという箱はどのような結末を迎えるのか、そんなことすら考えてしまう選曲だ。
この曲が歌えるのもにじさんじ特有の性質というか、「男女が混ざって同じ箱に存在し、大きくなっている」という事実が効いてきているのだと思う。Vtuber界隈には様々な箱が存在するが、概ね女性Vtuberが強い中で男性Vtuberを交えてライブができるというのは大きな特色だ。この曲を歌うにはどうしても「メインの男性1人、サブの女性数人」という組み合わせを作ることになるのだが、現状その条件を満たしてライブできそうな箱はにじさんじだけだ。つまり、この曲はにじさんじが取り続けてきた方針の結果ということにもなるだろう。初期からにじさんじを見てきた人間としては、こうやって報われているのを見るのはやはり嬉しいものだ。
また余談になるが、にじさんじというグループがライブを行い、それがこうして成功を収めたということについて、僕の中でかなりの感動がある。僕がVtuberを見始めた時期は、まだ四天王がブイブイいわせていて3Dではなく生配信主体のにじさんじライバーたちははっきり言ってキワモノの類だったと思う。実際、2DのにじさんじはVtuberではないという意見も割とあったし、Vtuberという文化を汚しているというものすらあった。企業勢がこんなのでいいのかという意見は、当時のVtuber界隈としてはおかしなものではなかったと思う。
そんな箱が、1人のバズだけに収まらずジワジワジワジワと勢力を拡大し、(他のVtuber周辺に問題が生じまくっているとはいえ)いつのまにか生配信では最大手という状態になり、一定の基準を満たせば3Dになり、こうしてライブをし、さらにはメジャーレーベルでデビューする。これが嬉しくなくてなんだというのだろう。自分の応援していたコンテンツが一つの成果を出して、そしてまたここから大きく羽ばたく気配を感じさせている。ファンとしてはたまらない、最高だ。本当に、この箱を追ってきてよかった。
歌っているメンツもいい。一期生、seeds、統合後、それぞれが入ってるのが素晴らしい。にじさんじにおいて3Dモデルが与えられるのはだいたい10万人からだということもあり、にじさんじという箱が新旧問わず大きくなり続けているということがわかると思う。
歌のメインになっている力一はもちろんのこと、るるの声も絶望少女チックでかなり良かったし、でろーん画伯は解釈完全一致である。このように、幅の広いライバーの中から曲と相性のいいライバーを出せるというのも、今回のライブで良かったと思う点である。
ダンスで腰を痛めてしまった委員会のダンスやえるさんのクソダサダンス、先程の「君は薔薇より美しい」に引き続いての力一の格好いい立ち振舞はぜひ見てほしい。それぞれの動き(ダンス)に特徴があって面白いのだ。しかし、カメラアングルの問題で映っていない部分も多い。先程述べた、改善して映像化してほしい部分というのはこの曲も含んでいる。はっきり言って、この曲に関しては全体を映すカメラだけですら良かったと思える出来である。それ故に、全体が見渡せないこのライブ映像はもったいないと思ってしまうのだ。
もうひとつエモポイントがあるとするなら、それはこの曲自体のメッセージが彼ら彼女らライバーについて考えさせられるような内容だということである。ライバー自身にも、それを見ているリスナーにもかかっているというのはなかなか無い。特に力一や委員長が「あいつらにだ!!!」と叫んでいる場面はエモさの塊だった。これまでの経緯や背景を知っていればいるほど、この曲の価値は上がっていく。もちろん背景が無くても盛り上がる曲だと思うが、より大きな感動を味わいたいのならばぜひにじさんじというグループをいろいろな面から追ってほしいと思う。この点については、言葉で表現しようとしてもなかなか伝わらない部分なのが残念だ。僕がこの曲で最も紹介したかったのは、曲とライバーの親和性である。
正直、この曲から最後までで4500円分の感動はあった。それほど、ここからの曲は最高だった。紹介するのはこの曲ともう一曲だけだが、できれば通しで見てほしいと思う。
残念ながら、林檎もぎれビームに関しては歌われていないので、絶望レストランを載せておく。これもすき。
追記
大槻ケンヂさんのブログで取り上げられてました。すごい。ちゃんと「バーチャルライバー」って書いてくれてるし、力一に至っては名前まで出てる。マジかよ。
Virtual to LIVE/にじさんじ
2:31:15~
このライブの集大成。JK組のMCでの盛り上げからアンコールのVirtual to LIVEへというのは予想可能テンションブチ上がり不可避。感動でちょっと涙ぐんじゃった。それくらい良かった。
全員の3Dモデルが並んでるのもすごくいいと思う。グループとしての成長がこういった形で示されるといいね。(林檎もぎれビームでも言った)
歌詞については全部書かなければいけなくなるので割愛するが、できれば一度原曲のMVを見てほしい。映像と歌詞を(字幕をオフにしているなら字幕をつけて)見てもらえば、随所にエモポイントがあることがわかると思う。というか合唱というのがもうズルい。嫌でも感動するだろと思った。
参考
歌詞の合間合間のライバーたちの声(JK組)も盛り上がるポイントだ。彼女らが引っ張って大きくしてきた箱がこのライブを作り、そこでJK組が盛り上げる。最高だと思う。例えこの先JK組というユニットよりも強いユニットが生まれても、僕がにじさんじで一番大きいと思うのはこのJK組だと、そう断言できる。
箱としての集大成の曲を、ライブの集大成として歌う。最高だった。
三馬鹿版
https://www.youtube.com/watch?v=ADgodTeFaMM
ゲマズ版
https://www.youtube.com/watch?v=2vgwvF6eidI
以上で紹介した曲以外にも、言いたい部分がかなりある。
例えば鈴原の3Dと動き、それらのソロと林檎もぎれビームでの比較、dream triangleで改めてJK組の強さを実感したこと、メジャーレーベルデビュー、zepp、ギバラの事故、いにゅいの歌などだ。ただ、全部書いてると本当にクリスマスを回ってしまうので、この辺でやめておきたいと思う。
それでは。